ココロに化粧をするカノジョ
娘1がよく口にする。「疲れてるのよねぇ〜」。
わずか5才のくせに、ナニ言ってんだぁ?
それに、家でのあのパワフルさ加減を見ているから、
疲れているとはどーしても思えない。
でも……だよね……と思うようになってきた。
いっしょにいる相手によって、カノジョの態度がビミョーに違うのだ。
それはたぶん“全部投げ出して、甘えられる相手”と、
“甘えても、すべてを受け止めてはもらえない相手”の違い。
家族やおじいちゃんおばあちゃんはもちろん前者で、
幼稚園のお友達や先生は後者だろう。
後者の人たちといっしょにいる時は、カノジョなりに気を使っている。
幼稚園でのカノジョの顔を、私はあまり知らないが、
お友達が家に遊びに来ると、それは如実にわかる。
仲良しの度合いによってこそそれは違うが、
それなりに気を使っているカノジョがそこにいる。
ちょっぴりココロに化粧をして、慣れない街へ行くカノジョ。
子供は素直だから、
「どーして○○ちゃんの家、こんなに狭いの?」
「オモチャ、これだけぇ〜?」
なんて、ズバッと言うお友達もいたりする。
事実なんだから、仕方がない。
キミは正直だ。オバちゃんは怒ってないよぉ〜。
ところがカノジョは、困惑するらしい。
つまらなさそ〜にビデオを見始めるお友達に、
「あっちにもお部屋があるよ! 行こっ!」
「ほら! このオモチャ、かわいいでしょ〜?」と、
この場を和ませようと、相手を楽しませようと、必死に努力する。
私は別に、そんなカノジョをカワイソウだとは思わない。
大きなお家やたくさんのオモチャが、
シアワセを左右するとは思いもしないから。
シアワセとは何ぞや?を、ちゃんと教えているつもりだから。
ただ、まだ子供だから、こうした些細な“気を使う”という行為が、
疲れ知らずのカノジョを、疲れさせる要因のようだ。
しかしそれは、今後もつきまとうに決まっている。
もっともっと増えてゆくだろう。
それが社会で生きてゆくということ。
タカラヅカ並みの化粧を、ココロにしなくてはならない時もあるだろう。
頑張れ! チビ造っ!
適度に気を使い、適度に聞き流し、そして適度にワガママも言い、
長〜〜〜〜い人生、波乗りしておくれ。
アンタの未来は、明るいはずさっ。
<タワゴト短歌>
他人には気を使うくせに家族には「世界で一番えらいのアタシ」
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