「今夜は、ママの餃子と炒飯が食べたい!」
ほら。
回せる中華より、ママの中華の方がいいんだ。
それが、おふくろの味ってもんでしょうね。
さて――
夕方、PCに向かっていたら、
隣の部屋から……
娘2がふざける声に続き、
「バシッ!」と、ひっぱたく音。
その場にいなくても、何かしていても、
母親ならある程度の様子はわかるもんです。
さぁ~来るぞ~と思っていると……
「うわぁ~~」と泣きながら私の元にやってきたのは
いつものごとく、娘2。
私 「はい。今日はどーした?」
娘2「あのね…★★(娘1)がね、
私のこと、ぶったぁ!」
うん。
その音、聞こえてた。
私 「何で、ぶたれたの?」
娘2「ただ、★★に、“セイウチ”って言っただけ。」
うん。
あんたがお姉ちゃんに“セイウチ”って何度も言ったのも
聞こえてた。
これは、双方とも悪い。
娘1を呼び、
私 「自分より弱い者に手を出すなと何度も言っているだろーが!」
と叱り、
娘2には、
私 「言われて嫌なことを、言うな!」
と叱り。
さらに、娘1に、
私 「狭い場所でゴロゴロダラダラ寝転がるな!
“セイウチ”と言われても仕方がないだろーが!」
と叱り、
娘2には、
私 「★★に一発ぶたれたくらいで、すぐママに泣きつくな!
★★に言いたいこと、言え!」
と叱り。
こんなこと、我が家では日常茶飯事。
私はしょっちゅう大声を張り上げ、
目を吊り上げています。
娘たちのお母さんとの会話の中で
「うちの娘たち、いまだに引っ叩き合いのケンカするの。」
と言うと、
「えっ? 女の子同士なのに?」とか、
「うちなんて兄弟だけど、ケンカしないわ~」
なんて聞き、
「えっ……そうなんだ……」と驚きます。
兄弟げんかをするほうが○なのか、それとも×なのか…
そんなものに答えはないでしょうけど、
ケンカをすることによって本人たちがわかることは
たくさんあると思うな。
だけどそのためには、
親がちゃんとその状況を把握し、公平な判決を下して叱らないと、
どちらかが、ひがむ。
その結果、兄弟仲が悪くなる。
ケンカの状況が正確に把握できないときは、
本人たちの言い分に頼るしかなく、
裁判長はちょっと困りますけど。
だからそんな時は言います。
「今ママは、あんたたちのケンカを見ていなかった。
だから、どちらが悪いのか、わかりません。ごめんなさい。
自分たちで、解決して下さい」と。
ヘタに、
「たぶん、こっちが悪いだろう…」と思い、
どちらかを叱るのは、危険ですから。
と……
こうしてケンカをしても、
「私も悪かった…」と素直に反省しているからか、
数分後には、べったり遊んでいます。
お友達とでは、こうはいかない。
これが、兄弟のいいところかも。
そして、娘2とお風呂の中で話し合い。
私 「最近、★★、太ってきたのを気にしているから、
“セイウチ”は傷ついたんだよ。
だから、そーゆうこと言うの、やめようね。」
娘2「うん。
今度は“アザラシ”ぐらいにしておく。」
………
それも、ちょっと…
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