お久しぶりです……
ここ数日、首の調子が悪くてねぇ~
頭痛も酷かったのですよ。
あっ、別の意味でも、調子が悪くて、首が回りませんっ!
娘2の矯正歯科代……かき集めました…
さて――
今朝、仕事に行く支度をしながら「とくダネ!」を。
ワタル君もさえちゃんも少ししか映らなくてちょっぴり残念…
で、そのコーナーは、今月で長い歴史の幕を下ろす新宿コマ劇場の舞台裏。
主役は、楽屋のエレベーター係りのおじさんでした。
劇場楽屋のエレベーターのおじさんって凄いのですよ。
普通、誰かがどこかの階でボタンを押して呼ぶから、エレベーターを動かすでしょ?
違うんだな、これが。
出演者の誰が、いつ、何階から何階まで乗るかを、すべて把握していらっしゃるのです。
「出演者Aさんが、○場のこのセリフの頃に、出番のため舞台袖に降りる…」
「○場が終わったら、何名が楽屋に帰る…」
「Aさんが、○場のこのセリフの頃に、衣装部屋の階に行く…」
といった具合に。
エレベーターの中に流れる舞台のモニターを聞きながら、台本をめくりながら、
舞台稽古から数日の間に覚えちゃうわけなのです。
もちろんこちらから「この頃、○階で乗ります!」と教えたりもしますが。
それを把握しているから、こちらがボタンを押さなくても、その階で待っていて下さる…
何も言わなくても、行きたい階に連れて行って下さる…
少しでも手順を間違え余計な階に行っちゃったりすると、役者を出遅れさすことになるから、
真剣勝負でしょうね。
よって開演中は、たとえ座長の楽屋を訪れたお客様であっても、事務所の社長であっても、
そう簡単には乗せません。
あくまでも、役者をちゃんと舞台に出すため。
プロです。凄いです。
旧・東京宝塚劇場にもエレベーターのおじさんがいらっしゃいましたが、
今や、舞台袖までエレベーターを使わなくてはならない劇場は少なくなりましたね。
急にエレベーターの故障で閉じ込められる…とか、地震で止まる…なんてこともあり、
エレベーターを使う必要のない楽屋の方が安全なのですが、
あのエレベーターとは、舞台と楽屋をつなぐ乗り物なので、
色んな感情の生まれる不思議な空間でした。
一人で乗っても、複数で乗っても。
緊張やら安堵やら。
反省やら喜びやら。
そんな、役者たちの色んな顔を、エレベーター係りのおじさんは、見てきたのね…
何も言わず、そっとそばでね…
多くの役者たちの歴史を見てきた、あのエレベーター係りのおじさんは、
新宿コマの大家さんだわ…
「とくダネ!」を見ながら、そんなことを思ってね。