マンガ日本史が面白い
朝日新聞の「マンガ日本史」を創刊号から購入しています。
「過去のことを知って何が面白いの?」とほざく、歴史が苦手の娘1。
これから歴史を学ぼうとしている娘2。
彼女たちのために買い始めたのに、1番楽しく読んでいるのは私。
7号まで出ていますが、現在私が読んだのは「卑弥呼」「聖徳太子」「中大兄皇子」「聖武天皇」の4号まで。
この先が楽しみ。
漫画だけじゃなく、トリビア的な解説が結構たくさん載っていて、そこが面白い。
「聖徳太子は実在しなかったかも?」なんていう説もあったりで、驚きもたくさん。
ただ一つ「気をつけなければならない」と娘たちに言ったのは……
各号の主役たち、みんなカッコよかったり美人に描かれているわけです。主役ですから。
そこに惑わされちゃう恐れがあるな……と。
つまり、素敵なヒーロー、ヒロインと思ってしまうかも…と。
隅々までしっかり読むと「お前、こんなとんでもないことやったのか!」と気づけるのですがね。
同様なこと、テレビでも小説でも舞台でもありますよね。
「お前、こんなとんでもないことやったのか!」も踏まえて読むと、とっても面白い。
歴女の気持ち、わかるわ。
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コメント
私も小学、中学のころは歴史漫画読み漁りましたね。
おかげで高校生の時日本史の偏差値80点台を取ったこともあります。
最近はゲームも含め掴みのために、ずいぶんと美男美女にしてあるようですね。
歴史を学ぶ上で大切なのは、歴史というのは現在支配力を持つ人が語る昔の出来事ということ。
朝日の思想に批判的なメディアや言論人は内容を批判しているようです。
それぐらい、歴史は書き手や権力によって変わるのです。
過去の人は何と言っていたか、それは証拠がないのでうやむやです。
現代史の人物なら、肉声が残っていたり、聞いた人が存命だから比較的客観的です。
20世紀もっとも地球上を騒がせた、小さな巨人と言われた中国革命の英雄のひとりであり、革命第一世代で最後まで生き抜いた方と言っていい人物に鄧小平がいます。
彼は最高権力者でありながら、晩年、「自らの人生には、過ちもあった、時には大きな過ちもありました。だから、自分の人生に点数をつけるとしたら50点ぐらいはあげられるだろう。そう50点。私にはそれぐらいがちょうどよいでしょう」という言葉を残しています。
どんな英雄も50点の功績と50点の失敗があると思って、過去の歴史から学ぶといいと思います。
投稿: カステラ評論家 | 2009/11/29 21:26
カステラ評論家さんコメントありがとうございました!
>歴史というのは現在支配力を持つ人が語る昔の出来事ということ。
その通りですね。そこを頭に入れて…ということですね。
東大寺の大仏を建立した「聖武天皇」の号には、役人とは違い当時の国民たちが税の取立てなどでいかに貧しかったか、そして全国民の半分が大仏建立に借り出され、その中の多くが死んでいった…などと解説に書いてありました。漫画だけではなくそこもしっかり読めば「東大寺を建てた聖武天皇って凄いわ~」とはならないでしょうね。
投稿: 桜木星子 | 2009/12/01 16:06