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2009/11/10

森繁久彌さん…

森繁久彌さんがお亡くなりになりました…

テレビでも映画でも舞台でも、多くの名作、名演技を残して下さいました。




東宝の舞台の出演者やスタッフたち、陰で森繁先生のことを「ザ」と呼んでいました。
「ザ」とは「座」。「座長」を略してのこと。

座長を張る俳優さん女優さんは大勢いらっしゃいますが、「座長と言えばまず森繁久彌。」。
この「ザ」にはそんな尊敬の意味が込められていたのでしょう。



1度だけ、中日劇場での舞台でごいっしょさせていただいたことがあります。

稽古場はいつも、必要以上に出演者スタッフ共ニコニコしていて、だけどピ~ンと緊張感が張り詰めていて…。
やはりそれほど、森繁先生は恐れ多い存在なのでした。

普通、13:00から稽古であれば、13:00から始まるのが当たり前。
しかし森繁先生が座長の公演の稽古は、「森繁先生が稽古を始める気持ちになったら始まる」というものでした。

森繁先生は飄々とおしゃべりしていらっしゃる…
森繁先生がその気になるまで、みんなニコニコしながら待っている…
何とも不思議な、でも微笑ましい空間でした。


そうそう。
よくみんなにお団子を差し入れして下さいましたっけ。



これは有名なお話。
女優さんのヒップをペロ~ンとタッチなさるのが森繁流のご挨拶。
「セクハラ!」なんて世知辛いこと言う人はいません。
森繁先生だから笑って許せるジョーク。

エレベーターをごいっしょに乗り合わせるなど、何度かそのチャンスはあったのに…
期待ははずれ、私はペロ~ンされませんでした……
残念。悲しい。



公演中の森繁先生のお食事は外食や店屋物ではなく、すべて手作りの出来立てのものでした。
2回公演なら朝昼晩とも楽屋で、1回公演なら朝昼は楽屋、晩はホテルのお部屋で。
それを作っていたのは、専属のコックさんなどではなく、2、3名の付き人の女の子たちでした。

ちなみにこの女の子たち、本職は女優さん。
舞台に立ちながら付き人の仕事、そして毎日3食を作っていたのです。

森繁先生の楽屋のそばの廊下は、ホットプレートやガスコンロ、炊飯器が並び、簡易キッチンのようでした。
そこで女の子たちは、舞台衣装の上に割烹着を着けてお料理。
私にはとてもとても……


その舞台に出ていらした麗しの安奈淳サマ。
お料理がお得意な安奈さんが、楽屋着姿でお料理されている時もありました。
廊下でエビチリを作っていらっしゃるソール様のお姿にはびっくり。


森繁先生が96歳というお年まで長生きされた理由の一つは、こうした愛情のこもった手作りの食事を食べていらしたからなのでしょうね…



いつでしたか何かの賞を受賞され…。
その受賞記念パーティーに出席したのですが、大御所からジャニーズの若い子までとんでもない数の華やかな出席者たちを見て、芸能界の「ザ」である森繁先生の偉大さを感じました。




晩年、仲間や後輩たちのご葬儀に出席されている森繁先生のお姿をテレビで何度も拝見しました。


「なんで私より先に逝っちまうんだよぉ……」

そんな嘆きと淋しさと無念がいつも聞えてきました…


今頃、のり平さんらに「お待たせ~」なんて笑っていらっしゃるでしょうか…



森繁先生、我らが「ザ」。

ご冥福をお祈り申し上げます。



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コメント

昨夜、ニュースで訃報を知りビックリでした。
20年ほど前に、東宝劇場の舞台(現代劇)を
観ていたことを思い出しました。
我ながら凄い事です!
その時は既に70歳台でいらしたのが、
信じられません!
お年はあまり感じられなかったと思います。
お茶目で、可愛らしい素敵な俳優さんで大好きでした。
「屋根の上のバイオリン弾き」のテヴィエを観なかった事が、
今更ながらとても後悔されます。
心より、ご冥福をお祈りいたします。

投稿: 琴子 | 2009/11/11 07:20

 子供のころ録画した「オヤジのひげ」というドラマ。出演者が超豪華で、昔はこんな贅沢なホームコメディ・人情ドラマがあったのかと、うらやましい気持ちで、大切にVHSテープを保管しています。

 楽屋での食事の話納得です!食べることは生きること。どうしても食事が乱れがちな芸能の世界で、きちんとした食事を摂っておられたのが長寿の秘訣だったのでしょうね。
 あと、はいつまでも性を失わなかったこと。
 星子さんのお尻かぁ。星子さんは凛としていて、タカラジェンヌのオーラが出ていたのでは。東宝出身ですし、一三先生もご存じの世代の方ですから、一三先生の教え子のお尻は触れなかったのかも。
 ビジュアルなら、星子さんはぜったいお尻触り合格でしょうからね。

 謹んでお悔やみ申し上げます。

投稿: カステラ評論家 | 2009/11/11 08:06

96歳,残念です。もうちょっとで100歳だったのに。
大往生ですね。最後までお元気だったのですか?
いつも周りを和ませるような雰囲気があり,それでいて存在感があり,一目置かれる。
大人物ですね。
そんな方と一緒に仕事をされたとは,星子さんもすごいですね。
偉大な方々が,だんだん少なくなりますネエ。
寂しい限りです。

投稿: カーコ | 2009/11/11 18:29

森繁久弥さんの訃報にビックリでした。
また入院先が私の父と同じ病院・・・それも同じ階だったのです。父はエレベータ挟んだ呼吸内科、反対側は特別病棟と・・・似た方に数回お会いしたな・・・と思ってたらご本人だったのですね・・・。
本当に偉大な方と実感致しました。
ご冥福をお祈りします。

投稿: mayu | 2009/11/12 18:44

皆さんコメントありがとうございました!

はい。お尻不合格の桜木です…

森繁先生の重厚な役も素敵ですが、今は社長シリーズなどの、憎めないお茶目な明るい役が見たいですね。

多くの偉大な役者さんは皆さんそうですが、舞台袖まではお付きの人に手を取ってもらいながら、でも一歩袖から舞台へ歩くとシャンとなさる…
長生きなさった秘訣は、芝居と長く付き合っていらしたからでしょう。

mayuさん、それは凄い縁ですね!

投稿: 桜木星子 | 2009/11/12 18:59

星子ちゃん!めちゃめちゃお久しぶりです!礼子だす!あの礼子だす!
森繁先生の記事から飛んできました。
お元気そうでなによりです。
二年前リコパパがお亡くなりになって、リコにも何年ぶりーっ?ってな感じで会いました。
私は相変わらずアホで元気です。
二度目の旦那さんがいます(苦笑)。
猫も子供もいません。
前の旦那が連れていった猫(当時20歳)は二匹とも元気だとリコパパのお通夜で元旦那に聞きました(苦笑)。
なんだか興奮してどーでもいい近況になっていないですね(ああ苦笑)。

ブログお気に入りに登録させて頂きました。私は先月ブログデビューした初心者ですが良かったら遊びに来て下さい!
又コメントさせて頂きますね!
お元気で頑張ってください。

投稿: 礼子 | 2009/12/07 22:44

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